同居する28歳の娘は、コロナ禍の影響で海外留学が実現せず、貯めたお金を元手に個人投資家になると言い出しました。
投資だけで生計をたてるのは
並大抵のことではありません
海外留学のために頑張ってお金を貯めていただけに、娘さんはショックを受けたのでしょう。
友人がFXで成功した話に影響されて「個人投資家になる。会社も辞める」と言い始め、父親のＯさんは、気が気でない状況ですね。
個人投資家（投資専業）になり、お金を増やすことは、私は悪いことだとは思いません。
ただし、成功談だけを聞いてスタートするのは心配です。
特にFX投資は、成功した人の陰に、失敗して資産を失った人が多数います。
また、成功した人も、多くの失敗を経験した上での結果かもしれません。
仕事柄たくさんの個人投資家を見ていますが、投資だけで生計を立てるのは並大
抵のことではありませんので、それ相応の覚悟が必要です。
娘さんは今、FXの勉強を始めた段階とのことですので、貯めたお金のうちの一定額を決めて、その範囲で投資をして失敗も経験してみることは大切だと思います。
そして失敗した時にリカバリーできるように、投資以外の収入を維持しておくことも必要です。
現在の仕事を辞める選択をするとしても、投資専業で一定の収入が確保できるまでは、再就職をするなど定期的な収入を確保しておきたいですね。
娘さんに「留学自体を諦めるにはまだ早い」と、ぜひ伝えてください。
私がサポートしている相談者の中には、若いころの夢だった海外留学を
“親子留学”という形で叶えた人がいます。
「チャンスが来た時にお金をすぐに使えるように、安定運用することが大事」と話してみてください。
「外国為替証拠金取引」のことで、外貨投資の一つです。
ドル、ユーロなどの各国の通貨を売り買いして、2つの国の通貨を交換取引することで、
外貨の売買時の価格差や金利差による利益を狙う取引です。
他の外貨投資に比べて手数料が安く、証拠金として預けた資金の何倍もの取引が
可能になることが特徴のため、投機的な投資に活用されるケースも多く見られます。
秋山 友美
ファイナンシャル・プランナー。
CFP（R)（一財）生涯学習開発財団認定コーチ。
「家計コーチ」代表。
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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