【2023年1月28日号〜家計簿コーチングより】

昨年結婚した夫婦で共働き、今は財布は別々です。
今後も別財布にするとしたら気をつけることや
上手な家計管理の方法を教えてください。

藤沢市・Gさん(32歳)、妻(32歳)
藤沢市・Gさん(32歳)、妻(32歳)
秋山友美
秋山友美

ストレスが少ない別財布は
支出が膨らみがちに

共働きのご夫婦が多くなっている中、夫婦別財布で管理をしているご家庭も増えているように思います。

夫婦別財布は、お互い自由にお金を使える分、ストレスが少ない点はメリットと言えますが、生活費の全体像が見えづらく、支出が膨らみがちです。
そのため、お互いしっかりと家計管理ができるタイプでしたら、別財布を続けて問題ありませんが、そうでない場合は貯金ができにくい傾向が見られます。

■共通の支出はまとめて見える化する
そこでポイントとなるのは、〝共通の家計の見える化〟と、〝共通の貯蓄目標の設定〟です。
家賃や光熱費など夫婦二人で生活をする上で必要なお金(固定費)の支出だけは一つの口座にまとめるなどして、家計の全体像が見えるようにします。

■管理が難しい変動費はアプリなどを活用
食費や日用品など共通の変動費の管理は、次のような共有管理専用のカードなどを活用して予算管理をするのもよいでしょう。
・B/43(ビーヨンサン)ペアカード
・Kyash (キャッシュ)共有口座
共にチャージ式のVISAカード&アプリ。カードは1人1枚利用可能で、残高や利用履歴を共有できるのが利点です。

■共通のゴールを定めて貯金 
貯金に関しては、下記の例のような共通のゴールを設定して、貯金専用の口座に貯めていきます。どちらかに資産が集中しないように名義も意識して貯めてください。
・冠婚葬祭費や家電の購入費など年間で必要な出費に備えるための貯金
・「生活防衛費」として、万が一の時に夫婦が1年間生活できるだけの貯金
・子どもを考えているのであれば、出産子育て費用(のちに教育費)のための貯金など

■定期的に夫婦で話し合いを 
そして、一番重要なのは話し合いです。共通部分に関しては、定期的に確認をして、お金の使い方について話し合いの場を持ちましょう! 
それをしっかりと行うことで、個々のお金はストレスなく利用できるようになると思います。 


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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