【2023年7月22日号〜家計簿コーチングより】

娘の大学の学費もめどが立ちました。
65歳で無収入になった後のことも考え、これからの10年間で、幸せな老後のための資金をどれだけ貯蓄すればよいかをアドバイスしてください。

藤沢市・Aさん(50歳)、妻(50歳)、長女(18歳)
藤沢市・Aさん(50歳)、妻(50歳)、長女(18歳)
秋山友美
秋山友美

ゴールを設定し貯蓄額を算出
我慢よりもメリハリを重視

現在も資産形成をしているAさんですが、家計はメタボ気味という自覚もあるそうです。ゴールが見えないといくら貯蓄があっても不安は消えないものです。まずはゴール設定をしましょう。手順は次のとおりです。

①65歳からどのような生活をしたいのか、夫婦で話し合う
②それに必要なお金は毎月いくらか、固定資産税など年間で必要なお金も合わせて見積もりを作る
③収入を確認する(公的年金と企業年金があればその見込み額を確認した上で税金等を加味して90%で見積もる)
④支出(②)と収入(③)の差を100歳まで計算する
⑤車の買い替え、家のリフォームなどまとまった資金の見積もりをする(医療・介護用として1人800万円くらいを見込む)。

準備するお金は、④と⑤の合計額から、退職金見込み額を差し引いた金額です。現在の資産を踏まえ、今後いくら貯蓄をすればよいかが割り出せますね。現在の家計状況を見ると、毎月18万円程度貯蓄ができているようですが、いかがですか。
貯蓄できていないなら、それは使途不明金です。まずは現状をしっかり把握しましょう。
そして必要な金額を貯蓄し、住居費などの固定費を引いた残りで生活する癖をつけていきます。

老後のために我慢するのではなく、大切なのはメリハリです。何にお金を使い、何を節約するのか、ご夫婦で話し合ってください。

収支内訳
◆月間収入
夫…360,000
妻…240,000
◆月間支出    
住居費…100,000
光熱・水道費…36,000
通信費…26,000
保険料…10,000
食費…140,000
車関係費…5,000
日用品…20,000
小遣い…60,000
その他…20,000
◆ボーナス収入
夫…3,500,000
妻…1,000,000
◆ボーナス支出    
住居費…160,000
車関係費…140,000
学費…900,000
旅行…500,000
被服費…360,000
冠婚葬祭費…110,000
貯金…1,700,000
◆現在の資産
預貯金…25,000,000
その他…10,000,000


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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