【2024年1月13日号〜家計簿コーチングより】

4歳の子どもがお金に興味を持ち始めているので、
お年玉を機に金銭教育を始めたいと思います。
具体的にどう進めればよいでしょうか。

大和市・Kさん(41歳)、夫(42歳)
大和市・Kさん(41歳)、夫(42歳)
秋山友美
秋山友美

年齢別で分かりやすい
金融リテラシーマップを参考に

子どもがお金に興味を持ち始めたタイミングは、金銭教育のチャンスです。
さらに、お年玉は大きな金額を手にする貴重な体験なので、お金の使い方を親子で一緒に考える時間をぜひ持ちたいですね。

お金の教育をスタートするにあたっては、ぜひ「金融リテラシー・マップ」を参考にしてください。
年齢別に身につけておきたいお金の知識や判断能力の指標が示されています。
例えば、小学生の低学年では、「お金の価値を知り、お金を大切にする」「欲しいものをすべて手に入れることはできないことを知る」などが習得すべきこととして記されています。
小学生以上が対象ではありますが、今後、どのようなことを子どもに伝えていったらよいのかの目安になると思います。

→金融広報中央委員会「知るぽると」 「金融リテラシー・マップ」

■経験を積んで学ぶお金の使い方
その上で、お年玉を活用してお金の話をしていきましょう。
「このお金がどこからやってきているのか?」「なぜ大切に使わないといけないのか?」などについてお話ができるといいですね。
お年玉をもらったことに対して感謝の気持ちを持つことが目的です。

次にお年玉をどう使うか一緒に考えます。「今、欲しいものを買うのか」「欲しいものが出てきた時や高いものを買うために貯めるのか」。親は口出しせずに、できるだけ自由に子どもに選ばせることが大切だと思います。
自分のお金を使って、欲しいものを買うという「体験」、無駄なものを買ってしまったという「失敗」などを経験することで使い方を学んでいきます。

また、お金の管理も可能な限り子どもに任せたいところです。
大きな金額になるようでしたらこの機会に子どもが自分で管理する用の銀行口座を開設するのもいいですね。
お子さんの理解度を見ながら一緒に考えること、そしてできるだけコミュニケーションを取ることを意識してください。


秋山 友美

・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。


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