【2025年4月26日号〜家計簿コーチングより】
友人の子どもは毎日習い事に通っています。わが家はまだ何もしていません。早期教育は良いことなのか、また、どのぐらいの予算をかけるべきか悩みます。

将来どんな大人になってほしいのか夫婦で考えてみましょう
子どもの習い事については、これが適切という答えがありませんので悩みますよね。
湘南で長年子育て世帯のご相談に乗っていますが、習い事代に全くお金をかけていない家庭もあれば、一人あたり月10万円以上かけているという家庭もあります。
また、習い事よりも「遊びや旅行などの経験」にお金をかける家庭もあり、親の価値観や教育に対する考え方、さらには子どものタイプなどによっても変わることが分かります。
Mさんは、多数の習い事をさせている友人を見て、早期教育が本当に良いのか見極めもできず、悶々(もんもん)としているとのことですが、習い事は「やっている量」や「金額」がそのまま子どもの未来につながるわけではありません。
他の方の意見に流されず、将来どんな大人になってほしいと思っているのか、習い事も含め、それに必要なことは何なのかについて、まずはご夫婦で考えてみてはいかがでしょうか。
習い事にかける金額の目安としては、文部科学省の「子供の学習費調査」令和5年を参考に載せておきます。
文部科学省子供の学習費調査
https://www.mext.go.jp/content/20241225-mxt_chousa01_000039333_1.pdf
私立幼稚園に通う子どもの学校外活動費は、平均で年間15万8000円(月1万3000円)。
内訳を見ると塾などの補助学習費とスポーツやレクリエーションに対する支出が多いようです。
また、民間の企業による習い事に関する調査データも多数公開されていますので、参考にしてもよいかもしれませんね。
ただし、あくまでも平均データです。家庭の家計の状況を踏まえて、無理のない金額の範囲でいくらまでかけるのかを考えてみてください。
検討した結果として、「習い事にもっとお金をかけたい!」となったのであれば、その金額を捻出するためにAさんが働いて収入を増やすことも一つの選択肢です。
ご自身の負担を考慮し、無理のない範囲で検討してみてくださいね。お子さんにとってはママが笑顔でいることが何より大切だと思います。
秋山 友美
・ファイナンシャル・プランナー
・「家計コーチ」代表
・CFP(R)(一財)生涯学習開発財団認定コーチ
藤沢市に開設した「湘南おかねの相談室」を拠点にFP相談・家計診断・パーソナルコーチなどを行い、ライフプラン・住宅取得・資産運用などの講師としても活動中。
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