小さい頃、釣り好きの祖父が、アカトラギスの天ぷらを作ってくれました。ふっくらとしてほんのり甘みのあるおいしさを、今でも鮮明に覚えています。しかし、祖父は手際よくあっという間にさばいてしまったので、天ぷらに調理されたアカトラギスしか見たことがありませんでした。
‟えのすい”では7月から、私も担当している特別企画展「水中ドローンで探検!江の島沖深海の入り口」で、江の島沖の海底を再現した展示が始まり、初めて水槽でアカトラギスをじっくり観察することができました! きれいな黄色い尾は、まさにあの時サクサクおいしかった天ぷらと同じです。
砂泥底に生息するアカトラギスは、相模湾でもアマダイを狙っているとよく釣れます。
祖父は、本来の目的ではなく釣れる魚もおいしく食べることができると教えてくれました。みなさんも釣れた際にはぜひ食べてみてください!
(新江ノ島水族館 えのすいトリーター 渡部 舞)
新江ノ島水族館
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