鎌倉にある荏柄天神社は創建が長治元年(1104)で、鎌倉では古い神社。
この年の8月に雷雨と共に天神画像(学問の神様・菅原道真公)がこの地に降臨したので、里人が敬い神社を建てて御祭神としてまつったと伝えられています。
古くは荏柄山天満宮とも称され福岡の太宰府天満宮、京都の北野天満宮と並び日本三天神の一つです。
学問の神様、梅の名所として親しまれています。
頼朝は幕府の鬼門の守護神として崇敬
源頼朝は大蔵に幕府を開くと鬼門を守護する神社として崇敬しました。
本殿は鎌倉最古の神社建築で国重要文化財に指定されています。
境内には、漫画家の清水崑が愛用した絵筆を納めている「かっぱ筆塚」、また横山隆一ら漫画家154人の漫画を飾る「絵筆塚」があります。
境内は国の指定史跡です。
紅白一対の梅
菅原道真が梅を愛したことから、参道と境内を合わせて100本以上の梅が植えられています。
拝殿に向かって左手の梅は「古代青軸」、右手は鎌倉で最も早く咲くといわれる「寒紅梅」。
階段を上がって右側には1本の木に紅白の花が入り混じる「思いのまま」と呼ばれる梅があります。
この神社の境内には門扉の神紋をはじめ梅のモチーフが散りばめられています。
落語「質屋蔵(しちやぐら)」
質屋の旦那が番頭に
「うちの蔵で化け物が出るという噂があるので今晩確かめてくれ」
と言うと臆病な番頭は怖がり、手伝いの者と二人で蔵を見守ることに。
夜も更けて蔵から不気味な物音がして腰を抜かす二人。
様子を見に来た旦那が蔵を見ると、そこでは「帯」と「羽織」が相撲を取っていた。
どうやら相撲取りが入れた質物の気がお化けになったようです。
更に、一幅の掛け軸から菅原道真公が抜け出して旦那に言います。
「自分を預けた持ち主に利息分だけでも払わせて質流れまでの期限を延長してくれ。どうやら、また流されそうで…」
※菅原道真は藤原時平の告げ口によって京の都から太宰府に流され現地で亡くなりました。
かん治さん
「鎌倉検定は1級で
お酒は2級を飲んでいまして、
プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」
がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。