補陀洛寺(ふだらくじ)は養和元年(1181)に頼朝が打倒平家の祈願所として創建。開山は伊豆に配流中の頼朝に平家討伐を勧めた文覚上人です。

補陀洛寺本堂/鎌倉市材木座6-7-31 鎌倉駅からバス乗車「材木座」下車徒歩2分

本堂にはご本尊の十一面観音菩薩像、薬師如来像、日光・月光菩薩像、地蔵菩薩像等多くの尊像の他にも“頼朝像”と“文覚上人像”が祀(まつ)られています。頼朝像は水面に映る自身の姿を彫ったと伝わる自刻像で、文覚上人像は那智の滝で修業中の「荒行像」です。

本堂内の文覚上人荒行像
本堂内の源頼朝像

正式名称は南向山帰命院補陀洛寺です

◆南に材木座の海を抱いて建立されました
“補陀洛”とは、インドの南海岸にあり観音菩薩が住む浄土のことです。ご本尊に十一面観音を仰ぐ同寺も鎌倉に観音浄土を再現した寺院といえます。


“竜巻寺(たつまきでら)”の別名が…

◆江戸時代には、たびたび竜巻に襲われています
同寺の創建当時は七堂伽藍(がらん)を構えた大寺院でしたが、度重なる火災や竜巻の被害に遭い、現在の本堂を残すのみとなっています。江戸時代には、大きな竜巻が材木座海岸を襲ったことがあり、同寺も竜巻に巻きあげられ大被害を受けたようです。それ以前もたびたび竜巻に襲われたために、別名“竜巻寺”とも呼ばれています。

寺宝として“平家の赤旗”があります

寺宝として壇ノ浦で平家滅亡の折に総大将の平宗盛が最後まで持っていたという“平家の赤旗”が同寺に伝わります。戦利品として頼朝が奉納したものといわれています。寺宝の“平家の赤旗”は「鎌倉まつり」期間中(毎年4月第2日曜日~4月第3日曜日)から5月末日まで公開されます。


かん治さん

「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。