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江島神社・奥津宮/藤沢市江の島2-6-15。小田急線片瀬江ノ島駅から徒歩20分

奥津宮に祀(まつ)られている、三姉妹の女神の長女・多紀理比賣命は、安らかに海を守る神様です。
相模湾に臨む岩屋(龍神伝説発祥の地)に一番近い奥津宮は、昔は、本宮御旅所(おたびしょ)と称され、岩屋本宮に海水が入りこんでしまう4月~10月の期間は、岩屋本宮のご神体が、ここ御旅所に遷座したといわれています。

拝殿天井に描かれている“八方睨みの亀”

◆この亀はどこから見ても睨んでいるように見えます 
拝殿の天井に描かれているのは、どこから見ても、こちらを睨んでいるように見える「八方睨みの亀」。江戸の絵師・酒井抱一によって描かれ、平成6年(1994)に片岡華陽が復元しています。藤沢市有形文化財指定され、実物は社務所にて保管されています。

八方睨(にら)みの亀

源頼朝が奉納の石鳥居

◆近年、ご本殿が改修されました
社殿は壮麗を極めていましたが、天保12年(1841)に焼失。翌13年(1842)に再建されたのが、現在の御社殿(入母屋造り)で、昭和54年(1979)に御屋根が修復されました。
また、平成23年(2011)に本殿が170年ぶりに改修されました。石鳥居は源頼朝の奉納と伝わります。

源頼朝が奉納の石鳥居

“江島神社”の噂話

江戸時代には二所詣でが盛んでした。江戸から13里(52km)の距離が3泊4日の旅に都合よく大山、江の島の二所詣でが庶民に流行しました。帰路途中の程土ヶ谷宿等の界隈で遊興するのは江島神社参詣に女性同伴を嫌い「夫婦や男女で弁財天に参拝すると妬(ねた)まれる」と理不尽な俗説が広まります。これも、裸弁財天像が妙麗なためのようです。


かん治さん

「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。