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「東海道七 五十三次之内 藤沢(蔦屋版)」※藤沢市藤澤浮世絵館提供
四ツ谷の立場/藤沢市城南1丁目/辻堂駅から徒歩約15分

浮世絵の蔦屋版東海道には歌川広重作の“四ツ谷の立場(たてば)”が描かれています。絵からは旅人相手の茶屋が建ち並んでいたにぎわいが感じられます。この地は大山道と東海道の分岐点で旅人はここで休息後、再び大山に向けて出発していました。絵の手前左端に“四谷不動堂の道標”が見えます。

大山道本尊の不動明王を安置しています

◆旅人や人足、駕籠かきなどが休息する場所 
“立場”とは、宿場と宿場の間にある休憩所のことで、旅人や人足、駕籠(かご)かきなどが休息する場所です。
その地域の名物をふるまう茶屋もあり、にぎわいを見せていました。
四谷不動堂の道標は、江戸の講中(こうちゅう/信仰の仲間)が建てたもので現存しています。

四谷不動堂の道標

大山阿夫利神社の“一の鳥居”

◆別名“あめふり山”とも呼ばれます
ここには、伊勢原市の大山にある大山阿夫利(あふり)神社の一の鳥居があります。
創建は2200年前と伝わり、関東の霊山として崇敬を集めます。海抜1252mで別名「あめふり山」とも呼ばれています。

大山阿夫利神社の一の鳥居

落語“大山詣(まい)り”

江戸時代“大山詣り”が流行。江戸のある町内の男達は毎度旅先で酒癖の悪い熊さんに不参加を提案。熊が納得せず、酒で暴れた時は坊主頭にする約束をします。
旅の最後の晩に熊が酒で暴れたので、寝てる間に丸坊主にして、翌朝、熊を置いて皆は宿を出発。目覚めて熊は怒り、駕籠で皆より早く江戸に到着。
熊は町内のお上さんたちを集め「皆は舟で遭難。自分以外は皆、死んだ。菩提(ぼだい)を弔うために坊主頭になった」と言い、悲しみのお上さんたちを全員丸坊主にします。
そこに一行が戻ってきて大騒ぎになりますが、最後には“みんな毛が(けが)なくておめでたい!”と丸く収まります。


かん治さん

「鎌倉検定は1級で お酒は2級を飲んでいまして、プレゼントをいただきますと喜んでサンキュウと言っています」がお決まりの自己紹介。
「鎌倉ガイド」としても活躍する湘南通のアマチュア落語家。